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オーレ・イェンセン
1958-
デンマーク
ソフトで優しい曲線
オーレ・イェンセンは、ガスステーションを営む家庭で育ち、最初は機械工の見習いとして仕事を始めましたが、アートとデザインへの強い興味と探究心に駆られ、1981年にデンマーク・デザインスクールに入学しました。
彼の才能を開花させたのは、粘土という、どんなかたちも表現することができ、アーティスト自身の能力以外に限界を持たない素材でした。粘土を出発点として、オーレ・イェンセンは彼の想像力を数々の作品- 見た瞬間あっと思わせるほど新鮮で、しかもそこには明らかな機能美がすぐに読み取れるような作品- に表現していきます。 オーレ・イェンセンは陶磁器デザインを研究テーマに選び、1985年から1989年までデンマーク王立芸術アカデミーで学びました。1990年代にはデンマーク・デザインスクールの教師となり、セシリエ・マンツやルイーズ・キャンベルが師事しました。 同時にロイヤルコペンハーゲン社と共同で粘土の可能性を追求、他の素材を使った創作にも着手します。現在でも、粘土は彼のデザイン・プロセスのベースであり、彼はまず陶芸用の轆轤(ろくろ)やテーブルの上でアイディアをあたため、それからそれを他の素材へと発展させています。 「モノはシンプルでナチュラルであること、そして、デザインは無理やり押しつけるべきではなく、理想的には、向こうから現われてくるべきもの。」オーレ・イェンセンの仕事は、このようなデザイン・フィロソフィーにもとづいています。だからといって、彼のピュアなアプローチが厳格でストイックなデザインに陥ることはありません。それどころか、彼の作品はどれもがユーモアのセンス、あたたかみ、そして生活の楽しさ感に溢れるものばかりです。 |
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