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S33
S33
空気の上に座るイス
バウハウスデザインの家具を代表する椅子のひとつ。
「空気の上に座る」というコンセプトによって生み出された後ろ脚を持たないカンティレバー構造を、世界で初めて採用した歴史的名作チェアです。 この前脚を支点にしてスティールパイプの弾力性を利用する構造により、歴史上初めてチェア(小椅子)にリクライニング性に富んだスイング機能がもたらされました。また背座には厚革を張ることにより、天然素材の持つ程良い弾力がそのまま反発力となって、クッション材を必要としません。 素材自体の能力を最大限に発揮するという発想が、この必要最低限にして充分に機能を満たしたデザインを生み出したのです。 革命的だったカンティレバー構造の発明は、これ以降、椅子の基本デザインとして様々な作品に取り入れられていくことになります。 |
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