イタリアモダン建築の巨匠ジオ・ポンティの代表作です。スーパーレッジェーラとは「超軽量」という意味。その名のとおり約1.3Kgと非常に軽く、椅子の機能美を極限まで追求した作品として、発表以来半世紀近くにもわたって人気の衰えないロングセラーとなっています。

ポンティがジェノヴァ近郊の小さな村キアヴァリを訪れた時、ある椅子と出会います。それは18世紀頃フランスから持ち込まれたもので、大量生産されバールやトラットリアで日常的に使われていた椅子でした。ポンティはこの「キアヴァリの椅子」をリデザインしてスーパーレッジェーラを生み出したのです。シンプルなフォルムはそのままに、丸みのある素朴なディティールは直線的でモダンなデザインに。軽く粘りのあるトネリコ材を使い、強度を保つため脚の断面は三角形に。見た目にも軽さを感じさせます。座の籐は手編みで弾力性があり快適な座り心地です。