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コルビュジェ愛用の椅子
数多くある曲木椅子の中でも代表的な一脚。
トーネット社の創業者ミヒャエル・トーネットの三男、アウグスト・トーネットによるデザイン。 繊細で表情豊かなこの椅子は、元々事務用肘付椅子としてデザインされました。それから50年後の1920年代、当時活躍していたモダニストの建築家に注目されます。とりわけル・コルビュジェが好んで自身の建築のインテリアとして度々使用したことで脚光を浴び、今では「コルビュジェ・チェア」とも呼ばれるように。 コルビュジェは著書の中で「壁は白。籐の椅子または、トーネットの曲木椅子・・・。気の利いた部屋は、こんなにわずかなもので足りるのだ。」と述べているとおり、とてもこの椅子を気に入り、実際にプライベートの生活でも愛用していました。 |
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