ウェグナーが、中国の椅子をモチーフに生み出したチャイニーズチェアのディテールをさらに突き詰めてＹチェアは誕生しました。アームの支柱を後ろ脚から伸ばして左右を1本ずつとし、背にスリットを入れたＹ字の合板を使用、2次曲面の単純なパーツの組み合わせにも関わらず、立体的なフォルムと同時に安楽性が得られ、部材の削減にもつながりました。Yチェアはインダストリアルデザインという視点から見て、デザインソースを越えた完成された椅子と言えます。1950年から製造が開始され、現在までに70万脚以上が作り続けられています。ペーパーコードの張替え、部材の交換などのメンテナンスにも対応が可能です。